Q01,シロアリを見たことがないのですが…
シロアリは人の目に付くところを歩き廻りません。シロアリは紫外線や風、日光に当ることができないので、土の中や基礎・土台に蟻道(土で作られた細いトンネル状のもの)を通り道としているので、普段気付くことは難しく専門家による点検時に発見されます。被害が進行していても気付かず、羽アリが飛び立って(群飛)はじめてシロアリの生息に気が付くものです。被害は目に見えない「床下」から始まります。 |
Q02,アリというからには白アリも黒アリの一種?
違います!普通のあり(黒アリ)は甘いものが好きで、白アリは湿気が好きで建築物に被害を与えるという違いだけにとどまらず、生態学的にも黒アリはハチ目アリ科に属し、例えば日本で最も多いとされるヤマトシロアリはシロアリ目ミゾガシラシロアリ科に属します。(ゴキブリの遠い親戚筋ともいえます)シロアリは、巣を造って家族で生活をしています。1対の王と女王、それにその子供である働きアリや兵アリたちの大家族が、巣の中で仕事を分担して暮らしています。2匹の親(羽アリのカップル)から始まる巣は、木を食べては数を増やし、増えては食べといった生活を続け、両親は王と女王になります。巣が成熟すると羽アリを育て、外に送り出すようになります。巣が大きくなるだけでは寿命が尽きて絶えてしまうため、巣の数を増やす必要があるので羽アリを飛び立たせ(群飛)るのです。羽アリの数はシロアリの種類によって違い、数匹~数万匹です。毎年決まった季節に群飛し、巣を離れて別の場所で新しい巣を造ります。巣内の全シロアリ数も種類によって違い、数百~数百万匹です。もとの巣は、毎年羽アリを出し続け、10年以上生き続けます。ヤマトシロアリの場合は、羽アリになる種は体の色は黒くなってしまいますので、普通のアリと見分けがつきません。羽の違いで見分けてください。また、よーく見ると触角は数珠のように、玉が連なったような形をしています。そして、胴体に黒アリのような“くびれ”が無く“ずん胴”です。 |
Q03,白アリの羽アリと黒アリの見分け方は?
羽アリの状態ではどちらも黒く見かけは似ています。黒アリの羽アリか白アリの羽アリかを判別するためには、主に触角、胴体、羽で判別します(下図参照)。黒アリの触角はL字型であるのに対して白アリの触覚は直線的で数珠状です。また、黒アリの胴体にはくびれがあるのに対して、白アリの胴体は寸胴です。また、黒アリの羽は前の羽が後ろの羽より大きくなっていますが、白アリの羽は4枚とも同じくらいの大きさになっています。 |
白アリの羽アリ(等翅目) |
黒アリの羽アリ(膜翅目) |
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外観 |
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触角 |
じゅず状 |
くの字状 |
胴 |
くびれがなく太い |
くびれて細い |
翅 |
前翅と後翅はほとんど同じ |
前翅と後翅より大きい |
羽アリが飛び立つ(群飛)時期は、白アリが4月~7月、黒アリが4月~10月です。 (桜前線のように北上します)もし、羽アリが飛び立つのを見かけて少しでも不安になってしまったら、お気軽にご連絡ください。 |
Q04,床下点検は必要ですか?
定期的に床下の点検をすることは、とても大切なことです。建物にとって土台となる重要な床下を点検するということは、シロアリの生息や被害確認のためだけではなく、水漏れや木材の腐朽(腐れ)小動物の腐敗など、建物の強度(耐震)確認や悪臭の原因を発見することもできます。特に洗濯機の排水漏れ(排水ホースのジョイント異常)で床下に汚水が垂流し状態となり、常に悪臭が気になっていたというお宅は少なくありません。また、シロアリの好む環境は湿気の高い場所で、好物は腐れた木材です。生活する上で常に目にするところではなく点検しにくい場所ですので、専門家の点検を定期的に受けることをお奨めすることと、シロアリは侵入して約2~3ヶ月経ってから徐々に喰害を始めるため、生息や喰害が無かったからといって放置せず「被害に遭う前の予防施工」が必要です。羽アリが出たり(群飛)部材や床に異常を感じるようになってしまうと「被害を止めるための駆除施工」が必要になります。また、喰害部の修繕工事等が必要な場合には、更に多大な費用がかかってしまうことになります。 |
Q05,いろいろな業者が訪問して来るのですが…
最近の傾向としては、様々な業種の業者が連携し、総合的な家屋のリフォームに対応しているのが現状です。それ自体に問題は無いのですが、中には専門家がいないのに引き受けて、いい加減な点検や施工をしたり、お客様の不安感をあおって必要もない商品を高額で販売する業者も存在しますので注意が必要です。 弊社は、防除施工士・木材腐朽診断士が在籍し、施工して頂いたお客様に対して万全なアフターフォローをするための体制を整えております。もし、訪問業者さんに不明な点や不安な事がございましたらいつでもご相談下さい。 |
Q06,5年で薬剤の効果は無くなるのですか?
5年経つと薬剤の効果はかなり減少します。その結果、シロアリに対する防御力が低下してしまうのは事実です。(残効性が強い=<イコール>毒性が強い薬剤…は怖いです。) |
Q07,施工費用はどれくらいかかるのですか?
『森林恵MC』使用のシロアリ防除施工価格は、坪当り(又は㎡当り)の単価が決まっており、1階の床面積に単価を掛けてお見積いたします。別途オプション価格などは一切ありませんので明解で安心です。但し、予防と駆除の施工単価は異なります。 施工日より5年間の保証(白蟻保険:500万円限度付保)を致します。 |
Q08,床下換気扇や調湿剤は必要なのでしょうか?
高温多湿という日本特有の気候や、高気密・高断熱建築、立地条件や生活環境等で、床下の相対湿度が上がり、どうしても床下に湿気が溜まったり結露発生してしまう場合があります。無闇に設置したり施す必要はありませんが、床下環境改善をすることにより、シロアリの生息しにくい環境を整えることや、清浄な空気環境を創ることができます。弊社は、床下敷設木炭『炭次郎』のメーカーです。必要な時にはご相談下さい。 |
Q09,認定薬剤だから大丈夫と言われましたが?
残念ながら、「安全です!」とは言い切れないかもしれません。 なぜなら、今まで認定されてきたシロアリ防除剤(化学薬剤/塩素系・農薬系)が、数年毎に使用禁止となっているからです。環境への負荷の少ない、そして居住者に対しても有害作用の少ない薬剤を認定してくださっているようですが、原因不明の湿疹・アトピー・有機リン中毒・化学物質過敏症・シックハウスやシックスクール症候群etcの原因で、たくさんの方が苦しんでいらっしゃいます。やっと新築したマイホームを放棄して転居された方も少なくありません。シロアリが居なくても、その家に住む人が5年も10年もあるいは、一生苦しむようでは意味がありません。ましてや空き家になってしまっては・・・。 私たちは本当の意味で、健康と環境に配慮した「人体に安全・安心なシロアリ防除・木材防腐」が必要と考え、業界初の天然植物100%を有効成分をした住宅保全方法をみなさんにお届けしています。 |
Q10,どこを、どのようにやるのですか?
台所の収納庫、あるいは1階和室の畳を1枚上げて床下に入り施工し、玄関ドア下部・勝手口の土間やお風呂場も重要な施工場所です。 特に駆除の場合は、必要箇所に穿孔処理(細い口径のドリルで穴を開ける)をして薬剤を加圧注入します。 穿孔処理の跡は多少残りますが、よく見なければ判らないレベルまで修復しますのでご安心下さい。 |
Q11,施工時間はどれくらいですか?
お住まいの規模や構造にもよりますが、通常2~3時間で完了します。 (1階床面積:20坪/70㎡前後の平均) |
Q12,施工後は普段通り過ごせるの?
大丈夫です!化学薬剤の場合は、施工当日1階での就寝は避けるよう注意があり、臭気が辛いという声が多く聞かれますが、『森林恵MC』使用施工ではそのような心配はいりません。ヒバの森での「森林浴」のイメージと言われます。 但し、浴室を穿孔処理(細い口径のドリルで穴を開ける)下場合は、補修箇所が乾燥 (2~3時間)してからご使用ください。 |